聖「…甘えたくないなら、泣くなって」
しばらくして聖二が言った
秋「…グス(;へ;)」
聖「でもええんちゃう?別に人に甘えるような人間でも」
秋「…え?」
聖「人間なんて皆自分が一番可哀想やって思いたいもんや。でも…そのくせ人に気持ちを理解されるのは嫌がって隠したがる。特にお前は弱虫なくせに、素直じゃない。強がるくせに、誰かに気づいてもらうのをずっと待ってる。お前が必要としてんのは素直に甘えられる奴やろ?」
秋「…」
聖「それは…たくでも、俺でもない。お前ももう、分かったやろ?」
秋「…でも…こんな気持ちになるなら、わかりたくなかった…」
聖「はあ〜…またお前はそう言うわがまま言う〜」
秋「だって!!」
聖「ええか?ほんまに相手に伝えたいことがあるなら、ちゃんと素直になれ!“どうせ”なんてひねくれとっても、何も伝わらへんで?…何も…何も行動せんと黙ってる奴に、幸せなんかこうへん」
秋「…でも、こんな泣き虫で弱虫、絶対嫌やもん…誰も相手になん…」
聖「そんなお前でも俺はずっと付き合ってるやろ?!」
強くなる聖二の声
秋「…聖二は…博愛主義者なだけやもん…聖二は誰にでも優しいやん…」
聖二はそのまま口を閉じた