スカバンburn!!〜夢〜 -114- こんな気持ち知りたくなかった

きゃしー  2010-12-29投稿
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聖「…甘えたくないなら、泣くなって」

しばらくして聖二が言った

秋「…グス(;へ;)」

聖「でもええんちゃう?別に人に甘えるような人間でも」

秋「…え?」

聖「人間なんて皆自分が一番可哀想やって思いたいもんや。でも…そのくせ人に気持ちを理解されるのは嫌がって隠したがる。特にお前は弱虫なくせに、素直じゃない。強がるくせに、誰かに気づいてもらうのをずっと待ってる。お前が必要としてんのは素直に甘えられる奴やろ?」

秋「…」

聖「それは…たくでも、俺でもない。お前ももう、分かったやろ?」

秋「…でも…こんな気持ちになるなら、わかりたくなかった…」

聖「はあ〜…またお前はそう言うわがまま言う〜」

秋「だって!!」

聖「ええか?ほんまに相手に伝えたいことがあるなら、ちゃんと素直になれ!“どうせ”なんてひねくれとっても、何も伝わらへんで?…何も…何も行動せんと黙ってる奴に、幸せなんかこうへん」

秋「…でも、こんな泣き虫で弱虫、絶対嫌やもん…誰も相手になん…」

聖「そんなお前でも俺はずっと付き合ってるやろ?!」

強くなる聖二の声

秋「…聖二は…博愛主義者なだけやもん…聖二は誰にでも優しいやん…」

聖二はそのまま口を閉じた

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