「色が白くて細い男の子なのよ。」 「ふーん。」 尚吾の言っている男の子は全然想像がつかなかった。でも、頭に浮かんだのは、以前助けた男のことだった。あんな感じなのかなぁ。「どうして、別れたの?」 「どうしてって・・・。」 尚吾が黙ったまま、しばらく考えている。いや、考えているというより男のことを思い出している、そんな感じだった。 「・・・あたしがあきたからね。うん、そういうこと。」 自分に言い聞かせるように、尚吾はうなずいていた。 つづく…
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