sound of you 47

フラン子  2010-12-30投稿
閲覧数[327] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「………え?」

私は思ってもみないこと聞かれ、驚き、綾川くんを見た。


その瞬間目が合ったが、すぐに逸らされた。


「……メール…くれなくなったし。……さっきも……途中で出ていこうとしてた……。」


綾川くんが頭を少し掻きながら下を向いてそう言った。



そんなふうに思われてたなんて……


私はブンブンと首を横に振った。

メールを送らなかったのは恥ずかしかったから、さっき出ようとしたのは胸が苦しくて泣きそうになったから……



……全部、

綾川くんが好きだから…



私はどう答えたらいいのか迷った。

どんな言葉を使っても、私の『好き』が伝わってしまいそうで、そうなった時の綾川くんの反応を見るのが怖かった。




私は頭をフル回転させた。

でも上手い返事が思いつかない。


また沈黙になってしまった。


何か言わなきゃ

誤解を解かなきゃ


そればかりが頭を駆け巡る。






「……ハァ」
綾川くんが頭を抱えこみ、ため息をついた。


私の目は涙目になってる。



「困らせてゴメン…」


何故か綾川くんが謝る。


「……違…う…」

私は声を絞りだして言った。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 フラン子 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
綺麗になりたい!
モテたい!ならコレ


▲ページトップ