君の心が見えなくて-7-

深谷恵梨香  2010-12-31投稿
閲覧数[252] 良い投票[0] 悪い投票[0]

原因はわからなかった。病院の先生の心の声さえ冷たいものだった。
“またか…ただの思い込みだろ…”
俺は真剣に悩んでいる。あれでも医者か!?

街を行き交う人々の心の声にやけに苛立ちを覚え、耳を塞ぎながら、人混みから遠ざかった。

いつも通らない道。
最近ストレスをため込んでいたが、静かな道を歩いていると心が安らいだ。
少し歩いていると小さな店が見えた。
『アイダベーカリー』
パン屋か…
ちょうど腹も減ったし、入ってみるか…
いつぶりだろうか…こんな庶民的な店に入るのは…
…ピンポーン
「いらっしゃいませ。」なんだか落ち着くな…俺は、息苦しい社会の中で抱えていたストレスから解放され、現実から切り離された世界に来た気分になった。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 深谷恵梨香 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ