ああ、名前か。
「俺は神田辰巳(かんだたつみ)、2年だ」
「神田君…ね、
私は立木旭(たちきあさひ)…私も2年生だよ」
暫く、見つめ合う僅かな時間の後、その場を去った。
これが、旭と俺との出会い。
そして、俺の夢の始まりだった。
この夢は、望んだって叶うものではなかったんだけれど。
それでも、夢の跡の夢を追い続けるアイツを、放って置くことは、
俺には、出来なかったから。
だから、夢跡をこれから辿って行こうと思う。