スカバンburn!!〜夢〜 -120- お父さん

きゃしー  2011-01-02投稿
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―――拓『それで、ちゃんとワン家に着けたわけやな』

秋「うん」

リビングで、秋奈はふてくされたように光希に出されたコーヒーカップをくるくる回していた

秋「ごめんね、たく」

拓『いや、俺はいいけど』

秋「でも、たく、うちのこと心配しすぎじゃない?」

拓『そりゃお前が帰ってくるなりへこんでるから』

秋「そうじゃなくて。わざわざうちがちゃんとワン家に着いたか電話で確認するなんて…最近ちょっと心配しすぎやない?うち、小学生じゃないねんから」

拓『あー…でも、ほら!お前方向音痴やし…』

秋「ワン家なんか拓朗の家からすぐそこやん。この道くらいいい加減覚えた」

拓『で、でも東京は何かと物騒やしさ』

秋「大阪も大概だよ」

拓『でも、東京の方が人多いしさ、まあ…いいやん』

秋「ふーん」

拓『とにかく、誰にも告げんと一人で出歩いたりはすんなよ?東京はいろいろと危ないねんから』

秋「もー、大丈夫だよ。なんか拓、お父さんみたい」

拓『…ったく、人が心配してやってんのに』

秋「あはは、ごめんね、パパ」

拓『ほんまにぃ〜!お前は〜!…元気になったんか?』

秋「うん。もうグズグズしない」

拓『そうか』



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