――波「秋…大丈夫かなあ…」
ワイルド・ワンの4人はずっと地方をまわっていて家にはおらず、猛は部屋にこもり受験勉強に集中していたため、リビングでは波音と光希の2人が寂しく昼食をとっていた。
光「大丈夫だよ。聖二も拓朗もおるし、ちぃちゃんもさっき助っ人として出たし…」
波「翼も事故で入院しちゃったし…なんか全然おもんない。……なあみっきー!翼も大丈夫なんかなあ?ずっと美弥も拓朗も詳しいこと教えてくれへんし…ほんまはめちゃひどいんじゃ……うちお見舞いに行きたい!なあ、みっきー!行こうや!!」
光「はーちゃん落ち着いて。翼なら大丈夫だよ、きっと。」
波「でも…!」
光「…わかった。じゃあうちが代わりに見てきてあげる」
波「うちも行く!行きたい!!」
光「だめ。はーちゃんはここに居て」
波「何で?!」
光「タケが一人じゃ寂しいでしょ?タケのこと、誰よりも応援できんのははーちゃんだけやねんから、一緒に居てあげて?」
光希が微笑むと波音はうつ向いたまま小さく頷いた。
昼食後、光希はすぐに病院に向かった