クリスタルクラッシュ11―14

いっと 2011-01-17投稿
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「留まらせる?」
「クリスタルクラッシュが自分たち以外にも国内にいると知ったら、軽々しく遠征はできないでしょう?」
メディナはニヤリと笑った。
「あ、なるほど!」
ダリルは大きく頷いた。
「それをやれば遠征は回避できると思いますが、その後はどうするんですか?」
ザックは怪訝そうな表情で、メディナを見た。
「一人づつ潰していくしかないわね」
「一人づつ?」
「奴らの側にいるクリスタルクラッシュよ。彼らを潰していかない限り、勝ちは難しいわね」
「!」
ザック、リリア、ダリルの三人はそれを聞いて目を大きく見開いた。
「潰していくのは危険すぎます」
エナンは首を横に振りながら、反論した。
「なら別の方法があるのかしら?」
「実は宰相府に近いと思われる人物が国軍に対して何らかの騒ぎを起こそうとしているらしいのです。この人物と手を組みます」
「え?誰なの、その人たちは?」
リリアは眉を寄せて、尋ねた。
「あの山で出てきた筋肉質の男、もしくは別の誰かでしょう。我々と同じように彼らもあの輸送部隊が運んでいたクリスタルを狙っていたはずです」
「ああ!あの男の人!」
ミーナははっとしたような表情で、手を叩いた。
「なるほど。輸送部隊の情報を事前に得ていた所から見て、宰相府に近い人物という見方は当たっているかもしれないわね」



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