拓(…せえちゃんは何考えてるんや…まさか!秋はお前には渡さんとか言って、宣戦布告とか…そうなったら、俺はどうしたら…!!!てか、最近の俺、人の事で悩みすぎ?…俺も大変やな…誰か救ってくれ(;_;))
追い出された拓朗はコンビニを目指していた。すると、突然携帯が鳴り出し、画面には“みっきー”という文字が並んでいた。それにしても、彼の携帯はよく登場するものだ
拓「もしもし?」
光『あ…拓朗?』
拓「どうしたん?…あ、ごめん、秋ならもう大丈夫やから。心配かけてごめん」
光『そう…それならよかった』
明らかに沈んだ様子の光希の声
拓「何かあった?」
光『ごめん、拓朗も忙しいのに…ただ、うち、自分でも気持の整理がつかないっていうか…その…拓朗なら知ってるんじゃないかって…』
拓「何を?」
光『…翼のこと』
拓朗の頭にあの事故の凄まじい現場が鮮明に蘇った。拓朗は声が震えるのを必死に抑えながら言った
拓「美弥に…聞いたん?」
光『今日病院に行って…美弥、翼にもまだ言えてないって泣いてた。拓朗…うち、今から平気な顔して波音達に会えないよ…』
泣き出しそうな声
拓「…わかった。皆には俺から明日話すよ。だからごめん、今日は乗り越えて」