第十六話 怒りの姉妹
「おい!金だしなあ!」
確かに隙人が現れた。
強盗という名の隙人が。
月川姉妹は怒り、武装し強盗を店の外にぶっ飛ばした。
強盗は店の近くに流れてる横川に落ちた。
ごーん!
何やら鈍い音がした。
外の気温は更に下がり氷点下廿度になっており、川の水が凍っていた。
その為強盗は川面に頭をぶつけたのだ。
「ぢくじょう!強盗の馬鹿野郎!」
月川姉妹の叫びが氷点下の世界に響く。
しかし、強盗は沈黙していた。
「馬鹿な強盗ね。月川駄菓子店に強盗に入るとは・・・・・」
氷点下廿度の中、強盗を引き取りに来たのは久理主だった。
「松田警察長、強盗の回収終わりました」
「じゃあ、先に連行して行って」
部下に指示を出し、強盗は連行されて行った。
その後、久理主が幾つか駄菓子を買っていってくれたので、閑古鳥が鳴き止んだ。
「今度はこんな形ではなく買っていって欲しいわ」
「確かに」
因みに、逮捕された強盗は後に、月川姉妹が怖かったと取り調べで話したとか・・・・
第十七話に続く