とっておきの質草がかかった賭けの
最後の最後にへまをした
またもや道化の役まわりだ
だが
賽が振られるその時には
俺は必ず勝利するぞ
嫉妬深い老人はやがて死に
ここには
俺とおまえらしか残らない
そして永久なる女は
醜悪の極みを見せつける大淫婦となる
それこそ俺の悲願であり大望だ
老人がいくら手をこまねようと
俺は必ず成し遂げるぞ
老人の愛い子どもを
ひとり残らず凋落させてやる
さあ俺に見せてくれ
おまえたちの火を見せてくれ
陰府も地上も天上も
残らず灰に帰してなおやまぬ
その業の火を
俺はそれを見て笑ってやる
腹を抱えて嗤ってやる
忘れるな
俺たちもまた
切望してやまぬものであることを
絶えず努めるものであることを
その時には
おまえの魂など
塵にしてやるぞ