聖「秋奈は…素直になれないことをもどかしく思ってるよ」
秋奈の後ろ姿を眺めたまま聖二が呟くように言った
伸「え…?」
聖「素直になるタイミングを失って今さらどうしようもなくて立ち止まってんねん」
伸「…」
聖「はやく“お前が”なんとかしてやってよ」
伸「…俺が……でも…聖二君はそれでいいん?」
聖「…だから俺は“無関係”やってば」
伸「…」
聖「まあ応援はしないけど、頑張れば?“軽男”」
伸「・・“伸昭”です汗」
聖「いや、お前みたいな女たらしは“軽男”や」
伸「…はい…汗」
聖「とにかく」
聖二はまた背を向けてテレビと向き合った
聖「…秋奈は“お前”が好きなんや。…早く気づいてやってよ、“伸昭”」
伸「…ありがとう……聖ちゃん」
秋「おかゆ出来たよー」
ち「ノブー食べてー」
伸「ああ…ありがとう」
秋「どうかしたの?」
伸「いや…」
聖「“女”のこと考えてんやんな、“軽男”」
伸「え?!」
ち「もー!ノブったら!」
秋「…女たらし。」
伸「いや、ちがっ…聖ちゃん!」
伸昭に向かって舌を出す聖二
秋「何?急に仲良くなって。変なのー」
秋奈が笑うので3人もつられて笑った