第十七話 炬燵の中で
「昨日、月川駄菓子店に強盗が入ったとは・・・」
進美は新聞を見ながら向かいに座っている漆美に言った。
「姉妹ですぐにぶっ飛ばしたようだけど、馬鹿な強盗ね・・・」
漆美は、この記事を見てすぐに陽子に電話し、昨日の事を全て聞いたのだ。
一方で進美も光に電話し、昨日の事を全て聞いていた。
「まあ、二人共無事で良かったけど」
「確かに」
炬燵の中で会話する二人、こんな状態でも出番があるだけいい。
これが二人揃っての結論だった。
炬燵の中で二人がゴロゴロしていると、進美の携帯電話が鳴った。
「もしもし、清美、何?」
『恋人は背後霊のキャラクターと共演するから神天神社に空野さんと一緒に来て』
その後二人は、寒空の中神天神社に向かった。
第十八話に続く