泣いたって変わらない
悔やんだって遅い
もっと早く気付くべきだった
「明日は会える?」
「…ごめん仕事中だから」
彼女からの電話
いつものように俺は仕事だ、だから電話は止めて欲しかった
「…しつこいな」
「彼女からか?羨ましいねぇ〜」
「……」
同僚からはからかわれるし仕事中なのに電話するし…もう別れた方がいいかな
なんて思った
「もう1ヶ月会っていないのか…」
1ヶ月も会っていないんだから流石に彼女も呆れて他の男といると思っていた、しかし違った
呆れるどころか頻繁にメールか電話をしてくる
最初はまだ心配してんだと軽く思っていたが最近は毎日で俺も疲れる
「…日曜に会うか」
俺は日曜日に彼女と別れようと思った
「もしもし?日曜に会いに行くから」
「本当?うれしい」
電話から聞こえてくる彼女の声がちょっとムカついて予定を決めてから直ぐに電話を切った
何か言おうとしていたようだが無視した
どうせ大した用じゃない
「さてと…仕事するか」
俺は日曜になるまであまり彼女の事を考えたくなかった
だから仕事で紛らわした
日曜日に思いもよらない事になるとは知らないで…