第二話 深まる疑問
午後の授業、五時間目は体育。
彩香はグラウンドを走っていた。
「全く、第三話に続くって・・・」
「何かお悩み?彩香」
後ろから金元真美が声をかけた。
「真美、そう言えば貴女もよく千年前の話をするけど・・・・」
「それが何か、詳しい事は麻以の言った通り第三話でね」
「麻以!釘刺したわねゑ!」
彩香は前を走っている麻以に詰め寄る。
「ストーリー進行の問題もあるのよ」
「なんじゃそりゃ?」
そんなこんなな話をしていると、隣で授業を受けている男子からわあーと声がした。
どうやら、胸の大きな女子が走っていて胸が揺れるのを見て騒いでいるようだ。
因みに、その『胸の大きな女子』に彩香、(彩香の友人二人)、麻以、真美も含まれる。
「このスケベ共!」
麻以が何処からか、狙撃銃を出し、馬鹿な男子に発砲した。
「唯今」
彩香は家に戻ると、猫が出迎えた。
「にゃー」
黒猫のネコルこの子の名だ。
「お帰り」
奥から母が来た。
彩香は部屋に入り着替えた。
「一体、兄さんや麻以が隠しているのは何?そして何で第三話?」
逸そ色仕掛けで兄の明を喋らせようと思った。
兄は胸の大きな娘が好きだから効果はある。
しかし、義姉の知加江程の大きさでは無いし、兄に色仕掛けをするのも変だ。
そのまま襲われて身籠ってしまうかもしれない。
「私は良いけど、兄妹だから問題かな・・・」
変な世界に行っている彩香。
おおゐ、戻ってこいと言わんばかりにネコルが鳴く。
「にゃー、にゃー!」
第三話に続く。