(キ-ンーコーンカーンコーン)
チャイムと同時に担任と一人の生徒が入ってきた
「ほら、みんなさっさと席につけ新しいクラスメート紹介するぞ」
クラス中が転校生にくぎ付けの中私はずっと外を見ていた。
「木村勇士です。よろしくお願いします。」
「何だ?木村、それだけか?
まあいいか。じゃ窓際の二列目!吉野の隣の席な!」
「えっ?」
私は驚いて口を開いた。
「と、隣って私の?」
「当たり前だ!なんだお前照れてるのか?」
「いやっ…別に何でもないです」
「じゃ吉野よろしくな!」
っと言われ私は小さくうなずいた
かなり憂鬱だった。
隣が空で圧迫感がなかったから、よかったのに隣が埋まることで
かなり不安を感じていた。
席に座りなにか悟ったかのように哀しい目で私に言った。
「よろしくね。俺ユウジ
何かゴメン迷惑かけないから」
そういうとすぐ前を見てしまった私は焦ってなにも言えなかったし気まずかったのですぐに窓の外を見てしまっていた。
これが「ユウジ」との最初の出会いだった。
あとでまさかこんな気持ちになるとは…全然予想もしてなかった。