スカバンburn!!〜夢〜 -138- 一人にしないで

きゃしー 2011-01-28投稿
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拓「秋!!」

秋奈を追おうとすぐに伸昭と拓朗が立ち上がりかかったが、拓朗は聖二を見て座り直した

光「ここで喧嘩してどうすんの?それこそ意味ないやんか!」

拓「…せえちゃん、秋は…」

聖「伸昭」

拓朗の言葉を遮って、中途半端に動きを止めたままの伸昭に声をかけた

伸「…」

聖「行ってやって」

拓「…!」

その言葉に拓朗は全てを悟った気がした。伸昭は黙って秋奈の後を追った―――


―――伸「そのすぐに逃げる癖、直した方がいいんじゃない?」

秋奈はすぐ傍のマンションの前にいた。伸昭は声をかけると花壇に腰掛けた彼女の隣に同じく座った

秋「聖二はひどい」

伸「でも彼の言うこともわかるよ。俺らに出来ることなんて…」

秋「冷たいね」

伸「そうやな、俺も冷たい奴やな」

秋「…」

伸「…」

黙って伸昭が立ち上がる

伸「…どうする?一緒に居て欲しいならまだここにいるけど」

秋「別に」

伸「またそれか」

秋奈に背を向け歩き出す伸昭。秋奈ははっとして顔をあげた


――ちゃんと素直になれ!――


秋「……ノブ君!」

伸「…」

秋「…やっぱり……行かないで」

泣き出しそうな秋奈に伸昭は振り返って微笑んだ

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