第十八話 集まれど賽銭は入らない。
進美と漆美は神天神社に到着すると、由理香の召喚士照葉(てるは)が出迎えた。
「今日わ。社殿で皆さんお待ちです」
進美と漆美は照葉に連れられ社殿に入った。
「進美、漆美」
清美が二人のところに来た。
「清美、恋人は背後霊の出演者は?」
「奥にいるわ」
奥に進むと、京助、影香、榮喜がいた。
「お、飛んでも世界のメイン全員揃ったな」
「麻以、全員揃ったよ」
影香が上にいる麻以に言った。
すると麻以が現れた。
「恋人は背後霊と飛んでも世界跨いで漸く揃ったわ」
「あらま、そちらのナレーターとして登場なのね」
清美が麻以に言う。
しかし、飛んでも世界側七人、恋人は背後霊側四人、男二人、女九人。
この状態に榮喜が暴走した。
「俺の時代が来たー!」
「何やら暴走したみたいだけど・・・」
影香が京助に小声で言った。
「まあ、自爆するだろう・・・」
京助の言った通り、自爆した。
清美等にアタックするも数秒で断られ、麻以にアタックすると、当社の御神体で麻以の従姉の志乃が現れた。
「うちの従妹(いもうと)に何かご用意?」
その姿は神位戦神力解放形態。
「ぎゃー!」
志乃に攻撃され、榮喜は倒れた。
「な・・・何でこうなるの・・・」
とことん運の無い男である。
「良いの、こんな終わり方で?」
清美の台詞が虚しい。
第十九話に続く。