ワンッワンッ・・・_
昨日までのうだるような蒸し暑さがうそのような快晴。けたたましい鳴き声、重いからだをひきずるようにフローリング・・・_
嗚呼、つかの間の休日のコテージだ。
カーテンから、草地独特の風が鼻をつく・・・
美術館巡りのパンフレット。脱ぎっぱなしの小さなパーカーや詰めかけのリュックに、くたくたの毛布。
きゃはは。子供の声。
スタ スタ と
廊下からフロントを素足で抜け、ざわざわした胸に拳をあて、祈るような気持ちで靴つっかけ、石段おりる。小道脇の井戸近く、軒付コテージ机に居たッ。
ワンッ ワンッワン
あ_へび・・・
「♭あぶないよ ・・。
おいで。あんよ、汚れる前に、支度するよ」
「♯だってぇ このこがあそびたいって 吠えるの。」 タッタ タッタ__。「♯見て〜このこが とってきた〜。
「♭【嗚呼、よかった。へびが居るのを 知らせてくれたんだ・・・。ありがとう・・・。〇〇くん。】
頭撫でてやると、賢そうな顔でコテージの軒下の、小屋に戻った。
足元のえさ入れには、〇〇君の大好物のすいかにえさになりそうに吸いよせられた昨日の記念写真のかぶと虫にかなぶんが加わっていた。「♯ねぇねぇ・・・、「♭なぁに?!
[ぁ、またはじまった]
「♯ねぇねぇ・・・
あ!昨日のおねいさん、だ!」
「@おはよっ。さ〜ちゃん。ずいぶん、どろんこだね。またあとでね。おねいさん、店の買い付けでね、このお兄さんとオープンカーでお出かけなの・・・。ご飯しっかり食べておいで」「♯ムヒー!ムヒ〜!。」パタパタパタッ。___
「♭すみません。昨日はお世話になりました。」
「いえいえ、こちらこそ 独り心ぼそかったから、旅先で小さなお友達できて嬉しかったです。またね〜ばいばぁい。」
「♭ねぇねぇ_さぁちゃん?。あのおねいさんと夕方、なに話してたの?」
「♯あのね、虫さされ、かゆいかゆいしてたらね、
あのおねいさんが、
女の子はおみあしに跡が残ったら大変だから、きれいきれいなるようにって」 「♭おみあしに・・・?!ひとつ 賢くなったね よかったね・・・」
ご飯行こか。
さぁちゃんのすきな果物あるかな〜?。競争!」
「♯待ってぇ靴ひも〜__。」
?〜