始まりはそう
いつもシンプルに
人は誰かを
嫌う生き物だから
その誰かに
選ばれた貴女
可哀相と思うよりも
1番先に安堵する
私でなくて
よかったと
胸を撫で下ろす
人は誰かを
嫌う生き物だから
貴女はあの人に嫌われた
理由なんて
たいしてありもしない
そのはずだけど
なのに 何故か
知らない内に
他の人にも
嫌われ始めた
人々も誰かを
嫌う生き物だから
人々はその誰かを
嫌いたかったのだ
その誰かに
選ばた貴女
伝染したように
感染したように
或いは
誘爆したように
そうしてみんなから
嫌われた貴女
けれど誰かを
理由もなしに
嫌い続けることは
中々できないから
いつかは解放する
いつかは飽きる
さて、新しい矛先を…
そして新たに
選ばれたのが
私だったのだ
伝染したように
感染したように
或いは
誘爆したように
貴女から…