「どーも〜、サラで〜す」
「茜で〜す。ご指名ありがとうございます。」
「どーも、南川って言います」
「石村って言います。よろしく」
「今日は、お仕事帰りですか?」
「いや、前に、この店に行ってた人に教えてもらってね。今日、俺達仕事休みだったんで、『素敵な女性と飲むか〜』ってゆう結論が出て、ここに来ました」
「素敵な女性〜?私がですか?茜はそうかもしれないですけど、私は魅力ないですよ〜」
「サラさん、私だってないですよ。…南川さんに、石村さん、なんで私達を指名してくれたんですか〜?」
「私達、全然指名なくて、年齢も高いし、お店にも、写真ないし、ホームページにも、名前とプロフィールしか載ってないんですよ」
「うちのお店、人気ないと、そんな感じだから、指名してくださって、ありがたいんですけど、申し訳ないってゆうか」
「申し訳ない?なんで?」
義則は、不思議そうな顔をした。
「私達でいいのかな〜?って思ったからです」
申し訳なさそうな顔をして言う茜に向かって、哲次が言った
「君達を指名した理由はさ、趣味が、舞台鑑賞って書いてあったからさ。俺達も、1つの楽しみとして、そうしてるからさ。…話が合うかなって思ったんだよね
それとさ、他の子達のメッセージに比べて、君達だけ『お待ち申し上げております』って、書いてあったんでね」
義則も続けた。
「俺も、接客を仕事にしてるんで、メッセージが、最初から最後まで、すごく丁寧なところに、ひかれたんですよね。それに趣味にも。舞台鑑賞は、俺的には 、休日を有意義にすごす、1つの方法なんで、そんなことも話せればなあと…」
美佳は、丁寧に頭を下げた。
「ありがとうございます。前に、別のお客様に、この趣味の話したら、全然聞いてもらえなくて、それ以来、全然ついてなかったんです」
「なら、思う存分話すといいよ。もしかしたら、かなりマニアックな話をすると思うけど…」
「全然いいですよ〜。私達、ミュージカルから、演劇、演芸、とかいろいろ見てますから」
「本当に?じゃあ、予算の都合で、2時間くらいしかいれないけど、よろしく」
「はい!」
それから4人は、2時間程、かなり盛り上がった。
そして、美樹と美佳は、久しぶりに、心から楽しくなれたと思った。