第二十話 祝二十話
「飛んでも世界二十話到達、御目出度う!」
飛んでも世界の出演者一同がクラッカーを鳴らしくす玉を引いた。
「何だかんだで二十話ね」
清美がこれ迄を振り返ると。
「私、主役なのに出番少ないじゃない?」
清美は叫ぶが、進美等はそれを無視して話をすすめる。
「これからも飛んでも世界出演者一同、頑張ろう!」
「おー!」
「ちょっと!私を無視しないで!」
「二十話到達、御目出度う御座います!」
近日公開の『お化けのヰヒちゃん』の主役の和行ヰヒが祝いの品を持って来てくれた。
因みに人間形態。
「ヰヒちゃん有難う!」
清美は祝いの品を受け取る。
祝いの品にはヰヒが広告塔をしている『三急佰貨店』の包装がしてあった。
「お化けも御用達の店の物とは!」
「やはり、三急で用意しないと」
お化けながら律儀な事だ。
因みに、祝いの品の中身はレンハヰヱという店のバームクーヘン詰め合わせ。
これを購入する時はお化けの姿であった為、客寄せお化けとなり、この日のレンハヰヱの売り上げは普段の五倍だった・・・・
「お化けの御加護って本当にあるのね・・・」
「売り上げが五倍になるとは思わなかったけど」
「そのお化けの御加護で私の出番増やして!」
「無茶言わないで!そう言うのは神様にお願いします!」
第二十一話に続く。