聖「良かったな、翼、喜んでくれて」
翼との会話を楽しんだ後、2人が病室をでるとすでに外は薄暗くなり始めていた
秋「うん…なあ、聖二」
聖「んー?」
秋「聖二はうちのこと好き?」
聖「は?」
そう言った秋奈の目は、まっすぐ聖二を見ていた
聖「何、またネガティブな感情にでもなってんの?」
秋「そうじゃなくて!真面目に聞いてるの!」
聖「べ、別に嫌いじゃないけど…何やねん、急に」
秋奈の真剣な表情に聖二は怯んだ
秋「うちな、いっつも人のこと羨んでばっかで、自分がどれだけ幸せなのかわかってへんかった」
聖「…」
秋「…いつでもずっと聖二は一緒に居てくれて、助けてくれて…いっつも誰よりも近くに居たのに、うち…あまりにそれが当たり前すぎて…ごめん」
聖「…」
秋「なあ、聖二…うちにとって、ほんまに必要な存在って…」
聖「秋奈、それは“甘え”だよ」
秋奈の言葉を遮って聖二は言った
秋「え…?」