東京タワーの入口角の
喫茶店の窓際の席は
私のお気に入りの席
まっ
お気に入りというか
思い出の席
この席から
彼が坂を駆け上がってくる姿を待ってる自分が好きだった
これから会えるんだ!
そう思うと
待ってるドキドキ感が好きだった
彼もいつも息を切らして走ってくる
「そんなに走らなくてもいいじゃない」
彼は息を切らしつつ
優雅さを意識して答える
『少しでも
早く会いたくてさぁ』
そんな仕草が
愛しくて仕方なかった
愛のゴールが結婚なら
初めからゴールのない
恋愛だった
今
熱くなるもの(彼との恋愛)に熱くなる
私は
心に正直に生きたかった
こんな
水商売にどっぷりの私が大きなお寺の奥さんなんてね…
私はまだまだ
自分を試したい
まだまだ欲に溺れたい
彼との恋愛は
私の中では唯一の欲とは無縁なもの
彼は実家(寺)に帰るとき(別れの時)にいってくれた
恋愛のゴールは結婚だけじゃないさ
この心を共有した二年間は一生の宝さ!
辛くなったら空を見上げろ!同じ空の下で桃子の幸せを俺が祈ってるからさっ
最後まで
とんちんかんな
カッコをつけて
いつも語尾に「さ」を
つけて…
思い出に浸る
この時間と
この場所が私は大好きだ
へへへ…
負けるもんか
また貴方(彼)に
パワーを貰っちゃった!