夢跡†(12)

つる 2011-02-18投稿
閲覧数[638] 良い投票[0] 悪い投票[0]


これだけ言っても浦田はまだ追及の手を緩めない。


「色々なんてあやしー…」

もう勝手に言ってろと、ため息を吐いた。

ノートを机から出そうとしたとき、


「あっ…」

ジャララララッ


教室に響く小銭の音。

誰かがお金を落としたようだ。


音のした方を向くと、口の空いた財布を手に、立ち尽くしている男子生徒がいた。

神田達のいる場所に近いため付近にも散らばっている。


自分の足元にも小銭が転がっているのを見て手伝おうと、手を伸ばした――


「触んなッ!!」


伸ばした手を叩かれた。


「え…」


予想外の行動に体が強ばる。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「つる」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ