スカバンburn!!〜夢〜 -153- 君がいる

きゃしー 2011-02-20投稿
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――伸昭家

伸「風邪はうつせば治るってほんまやってんな」

秋「…ケホケホ」

ベッドの上で赤い顔をして咳き込む秋奈を見下ろし呟いた

伸「ほら、今ちひろが買い出し行ってるからとりあえず寝ときな。あ!なんなら子守唄でも歌ったたろうか?」

秋「いらないもん」

布団を深々と被りぷいと背を向ける秋奈。伸昭はベッドの傍らに腰を下ろした

伸「…ごめんな。昨日俺、迎えに行けば良かったな。…あんなことがあったばっかやったし、真っ暗な中一人で帰るのは怖かったやろ?」

秋「…でも…ノブ君熱あったでしょ」

秋奈のしんどそうな顔がこちらを向いた

伸「今は君が寝込んでるけどな…ごめんな、せぇちゃんが居ったらもっと楽に…」

秋「何でそう思うの?!」

突然体を起こす秋奈

伸「…いや、だってせぇちゃんの方がこういうのわかってそうだし…俺なんかより…」

秋「うちは今ノブ君が居るから安心できるの!昨日だって…ノブ君の顔見たら、なんか…」

秋奈の目がまっすぐ伸昭に向く。伸昭も答えるように秋奈を見つめた

伸「秋ちゃん…」

伸昭の手が秋奈の頬に触れようとして止まった

伸「…ごめん、これ片付けてくる」

伸昭は目を反らし食器を手に立ち上がった



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