貴方は退屈ね
ずっと同じ所で
移りゆく景色を眺めてるだけなんでしょう?
誰かに好かれる訳じゃなく
特に嫌われる訳もなく
淡々とこの世界を
見上げ見下しているのでしょう?
風は貴方に何て言って走り去るの
雨は貴方をどんな風に抱きしめるの
貴方から見た私は
どれほどちっぽけなんでしょう
どれほどの人間なんでしょう
幾つ別れを見てきたの?
幾つ出会いがあったの?
貴方に話かけるような変わり者は他にいたかしら
私も今日で
こことサヨナラするの
それを言いに来たのよ
貴方は相変わらず喋らないけど
少し位私を覚えててくれるのかな