―――ワン家
猛波「ただいまあ!!」
聖「おかえ…秋奈?!」
猛に背負われた秋奈の突然の訪問に聖二は目を丸くした
秋「…聖二……」
猛「大丈夫?しんどない?」
秋奈を気づかいながらリビングで下ろすと猛は立ち上がった
猛「よし!俺は昼飯作るわ!」
聖「え?早くない?」
波「うちも手伝う!」
猛「あぁっ、でも材料がないっ!」
慶「じゃあ買いに行こう。」
光「そうだね、買いに行こう。」
猛「じゃあせえちゃんは秋のことちゃんとみててあげてね〜」
ゾロゾロと出て行こうとする4人
聖「ちょっ…おい!」
波「…せえちゃん」
波音が聖二の袖を引っ張り囁いた
波「詳しいことはいまいちわかってへんけど…やっぱりこのままじゃあかんよ。…もし秋奈の気持ちがもう別の人に向いていたとしても、ちゃんとせえちゃんがはっきりさせないと秋奈はずっとモヤモヤした気持ちを抱えていかなきゃならないやん。聖二も秋奈も前に進むために…だから…」
波音は眉間に皺をよせたまま聖二の目を見て頷いた
聖二は振り返り、細い肩に力を込めたまま座る秋奈の後ろ姿を見つめた