◇翌日◇
「優!おはよー!気合い入ってんじゃん。」
『それは太一だろー。』
学年の生徒って、こんな多いんだー!
俺は目を丸めた。
「D組の子って、カワイイ子多いんだよね〜。」
太一はニヤついた。
『なんだよ?合コンじゃあるまいし。』
「まあ?こういうのも、ありでしょ。」
『たまにはね。』
俺と太一は笑い合った。
太一の言う通り、D組の女子はカワイイ子が多い。
『でもさ〜、彼氏くらいいるんじゃない?』
「それを、今日、確認するんでしょ♪」
トコトン前向きな奴だ。
太一と笑っていると、小さな女子生徒が走ってくるのが見えた。
『…あっ!』
(あの子は、昨日の。)
昨日の、居残りした時に手伝った女の子じゃん!!
「何見てんの〜優!!」
『何でもね〜よ!』
「あっ、細川さんだろあの子。 」
太一は笑顔で話し出した。