DAYS7

焼きそば 2011-03-25投稿
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「自由席でいいですよ〜。」

幹事が叫ぶと、太一は俺の手をぐいっと引っ張った。

そして、伊織ともう1人の女子に絡む。

「向かいの席、いい?」

太一は爽やかな青年を演じた。

伊織の隣にいた女子が口を開いた。

「いいよ!って、太一君じゃん!!」

太一と俺はサッカークラブのレギュラーで、そこそこモテる。

「優君もいるし〜♪今日は練習休みなの?」

「まあね。たまには羽伸ばそうかな、なーんて。」

「ラッキー♪ウチのクラスで2人のファンの子がいるよ。サイン書いてくんない?」

「マジ?いいよ〜。」

爽やかそうに振る舞う太一に笑いそうになった。



「自己紹介遅れたけど、私は
西野 英子 (にしの えいこ)
って言うんだ!よろしく!」

すると、英子は伊織に言った。

「伊織ちゃんはこの2人も一緒でいい?」

英子は少し、不安げだったが、伊織はニコリとして答えた。

「全然いいよ♪」

俺達はホッと胸を撫で下ろした。


太一は伊織の向かい側に座った。

俺は英子の向かい側に座った。

英子が言った。

「あと、この子は、細川 伊織 ちゃん(^_^) この前、引っ越してきたの。」

伊織はペこりと頭を下げた。

「へえ〜よろしく!
俺は須藤 太一 ♪」

太一はにこっと笑った。太一に自己紹介するよう促されたので、俺も口を開いた。

『えっと…吉川 優 です。よろしく。』

俺は小さく礼すると、照れ臭いのもあって

『早く注文しよーぜ。』
と、みんなを促した。

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