4人が席につくと、いつものように話していた。
俺たちはいつしか、よき友になっていた。
放課後、集まるのはいつからか、定番になりつつあった。
◇そんなある日のこと◇
「私、太一くんが好きみたい。」
英子ちゃんが、いきなり、そう言った。
『えっ!』
あいにく、太一は、いなかった。
伊織ちゃんもその場にいなかった。
「優くんも協力してくんない?」
英子が言った。
『…でも、アイツは伊織ちゃんのこと…。』
俺は口ごもった。
「…知ってるよ!でも、伊織ちゃんは、きっと…太一くんじゃなくて…。」
英子ちゃんは俺をじっと見つめた。
「優くんのことが好きだと思う!」
俺は、言った。
『…予想でしょ?英子ちゃん、冗談はやめてよ。』
俺はそう言い捨てるとその場を後にした。