DAYS16

焼きそば 2011-03-25投稿
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休み時間、英子ちゃんと話している伊織ちゃんをつかまえた。

『伊織ちゃん、ちょっと来て。』

「うん。」

廊下に行くと、俺は口を開いた。

『今朝は言い過ぎた。ごめん。』

「…!」

伊織ちゃんは少し微笑んだ。

「いいの。」

俺は弁当箱を渡した。

「食べてくれたんだ。」

『美味しかったよ。』

「ありがとう。」


沈黙が流れた。

「私、吉川くんのこと好きなんだ。

多分、はじめて会った時から。」

『…!』

「だから、今日、お弁当渡したりしたんだ。急にごめんね。」

『いや…。』


「これからも、友達でいてくれれば充分だから。」

伊織ちゃんは俺をじっと見つめた。


『…うん。』

けなげな子だなあと思った。

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