2年1組。
「あと…1ヵ月だって、命。」
由香は有馬に言った。
「1ヵ月…。」
「そんな落ち込まないでよ。死ぬのが…怖くなるでしょ?」
死ぬのが…怖くなる。
その言葉に、有馬は深く落ち込んだ。
「死ぬのって…怖いよな…。」
「でも、有馬がいたら、きっと大丈夫。」
その気の強さを、有馬は学びたいと思った。
「あと…今日が最後なんだ…。学校来るの。」
「…。」
「ごめんね、私が好きって言うの遅すぎて、有馬に辛い思いさせたよね。」
有馬は首を横に振った。
「でも、また病院で待ってるから、いつでも来て。」
「ウイッス…。」
儚い恋に…なってしまいそうだ…。
でも、儚くても…想いはきっと…。