穂茅が急いでドアを開けるとガンッ!!と言う鈍い音がした。
「いってぇ〜!!!!」
良太はドアの前でしゃがみ込み額を押さえていた。
「大丈夫??」
「なわけ無いやろ」
「はは・・ごめん」
「ええから早く鞄持って来い!!俺バイク出しとくし」
「はぁ〜い」
穂茅はドアを1度閉め、荷物とヘルメットを持ち玄関へと急いだ。ドアに手をかけた時、外からエンジン音が聞こえた。穂茅はドアを開け、家の前でバイクに股がり、待っている良太の隣に駆け寄った。
「鞄持っててぇ〜」
良太が差し出された鞄を受取ると、穂茅はヘルメットを被った。穂茅が単車の後ろに股がり、穂茅と良太の鞄を持つと、2人は学校へと向かった。
「今日もラブラブ投稿やん」
学校につくと単車で投稿して来た2人を見ていた葉月(ハズキ)が穂茅に抱きついた。
「そんなんじゃ無いって!!」
「へぇ〜」
「ただのお隣さんやもんっ!!」
「でも、中学からなんやろ??」
「まぁ〜そうやけど・・」
穂茅は照れたように下を向いた。
「・・??」
「穂茅??どうしたん??」
「今筒井(ツツイ)さんにめっちゃ睨まれてたような・・」
「あぁ〜あの子神崎狙いって有名やで」
葉月は穂茅の頬を軽くつねった。穂茅は言葉にならない程驚き口を開けたまま葉月を見た。
「ウソ・・」
「まぁ〜あくまで噂」
「やんなぁ〜よかった・・」
「よかった??何で??」
葉月はニヤニヤと笑いながら、からかうように穂茅を見た。
「葉月のばか〜!!」