俺たちは友達だ。
かけがえのない時を
共に過ごした友達だ。
伊織ちゃんに、新しい恋ができるよう、俺は願った。
伊織ちゃんには幸せになってほしい。
『伊織ちゃん、俺なんかやめとけよ。』
「やだ♪」
伊織ちゃんは舌を出した。
「私は、あなたのいいところ、たくさん知ってるから。」
『俺より、いい奴はたくさんいるよ。』
「ハイハイ。さあってと、教室に戻るか♪じゃあ、放課後ね。」
本当は悲しいはずなのに…。
ごめんな。伊織ちゃん。
伊織ちゃんなら、新しい恋できるよ。
俺も本気で人を想うこと、出来るのかな?
伊織ちゃんみたいに…。