伸「でも、俺嫌われてるよ」
ようやく伸昭が口を開いた
秋「大丈夫、うちに任せて」
伸「秋ちゃんに?」
秋「うち、自分の気持ちに素直になろうと思う。だから、ノブ君も今の気持ちに素直になって」
そうして秋奈は伸昭の手をひいた
ガララッ
秋「翼!」
翼「おっ!秋奈、あいつらもう帰っ…」
伸昭に気づいて黙る翼
病室には猛達の姿はなく、翼と美弥と拓朗だけだった
拓「…伸昭…!?」
翼「…な…何やねん」
秋「翼、ノブ君をバンドに入れて」
美拓「?!」
翼「な…はあ?!」
秋「合宿で美弥とノブ君がちょーっと仲良くしたからってあんた、いつまでやきもちやいてるつもり?」
翼「ちゃ…ちゃうわ!俺はこいつの女たらしでヘラヘラしたところが…」
秋「確かにね。ノブ君は女たらしでいっつもヘラーッて笑って本気かどうかもわかんないやさしー言葉をかるーく言っちゃう軽男やわ!」
拓伸「(-_-;)」
秋「でも…ほんまは本当に優しくていつもヘラヘラ笑うのも人を明るくしたいだけやねん」
伸「…」
秋「けど、それでも気に入らないなら私がなんとかするから」
翼「なんとか、する…って?…どうやって?」
秋奈は振り返り伸昭を見るとまたまっすぐ翼を見た