「・・疲れたぁ〜!!!!」
空牙と雛姫は宿の一室のソファーに腰をかけた。
「なぁ・・」
「何??」
「あいつら俺に「最高の血と最高の剣に恵まれた」って言ってた」
「えっ!??剣を見せてっ!!」
空牙は腰に刺してある剣を鞘事抜き、雛姫へと手渡した。雛姫はマジマジと剣を見つめた。
「これは!!・・妖刀「十六夜」!!??」
「妖刀っ!!??」
雛姫は空牙に剣を渡し、無言で頷いた。
「およそ数百年前に、この地を恐怖で染めた1人の剣客・・いや、殺人鬼がいた。始めは警察の秘密兵器だったんだが、警察に歯向かい、大勢の警察を殺し、目が合う者全てを切り殺したと聞く。妖術使いの達人でもあり、剣の腕では向かうところ敵無しと言われていた。そいつが持っていた剣こそが妖刀「十六夜」。この剣さ・・」
空牙は驚き目を見開いたまま固まってしまった。
「そんなヤバイ剣なのかよ・・」
「まぁね。でも、「最高の血」と言うのはなんなんだろ??」
「分かんねぇ〜」
2人はしばらく無言で考え出した。