僕は望んでキミと別れるわけじゃない。
だけど、もうキミは勘づいているのだろうか…
キミは言ったんだ
『私たち…もう会えないかな?』 と……。
僕は、こぼれ落ちそうな涙をおさえきれなくて…
二人の終わりにキミを強く抱きしめた
こんな泣き顔見られたくないから…。
別れを決意した僕の心は何よりも固いと思ってた。
涙なんか出ないと思ってた…。
それなのに、いつも強気なキミが今日はやけに優しくて……。
『2人で会おう』と僕からきりだした。
キミは静かな声で'うん。'と言った
春夏秋冬 キミと共に過ごしたけど今までのどの表情よりも、今日のキミは一番つらそうで…。
キミは無理矢理つくった笑顔で『分かった…。今までありがとう。』 そういうと、その無理矢理な笑顔が崩れてキミは僕にバレないように背を向けて歩いていきながら涙してた。
僕は勝手にもキミを追いかけてキミの腕をつかんで強く抱きしめた。
キミは僕の胸で大泣きして僕もこん泣き顔をキミに見せられなくて…
'別れたくない…?'
'行くなっ?'って、
本当は呼び止めていたいのに…。
キミは僕の胸で泣きながら…
『今までありがとう』って何度も呟くんだ。
僕は無性につらくなって、また強くキミを抱きしめてしまいそうになった。
でも…僕は、自分の気持ちを押しきって
『僕のほうこそ…今までありがとう』って…。