「いらっしゃいませ〜」の店員の声に、食事中の由美とえり子は、同時に振り向いて、驚いた。
「美和?だよね」
「あ…由美とえり子だよね?ひさしぶりだね」
「うん。ここで働いてたんだ?」
「そうだよ…アルバイトだけどね。2人は?」
「 私は…つい最近仕事辞めたんだ。いろいろあって」
「そうなんだ…えり子は?」
「私は、小さい会社で事務をやってるよ…」
「そう…ごめん。今仕事中だから、また今度プライベートで話したいね」
「あ…うん。何時に終わるの?」
「え?あと2時間くらいだけど…」
「ちょっと時間作れるかな?」
「かまわないけど…いいの?」
「うん…待ってるよ…ひさしぶりだし、近況聞きたいし」
「わかった…じゃあ仕事戻るね」
仕事に戻る美和を見つめながら、由美は口を開いた。
「驚いたなあ。何気なく入ったファミレスなのに、美和に会うなんて…でも、元気そうで良かったよね?」
「うん…。でも、私聞きたいんだよね。美和のこれまでの心境を。ずっと。歌ってきた、ここまでの生き方を…そしてこれからをさ」
「そっか…そうだね。美和の今の思いとか聞いてみたいね」
2人は、美和の生き方に、半分疑問を抱きつつ、半分羨ましく思っていた。
自分達は、美和の思いくらい、夢を追っかけたことなんてあるのか?
また,その夢は何だったのだろうか?
そう思うと、2人はため息をつくしかなかった。
えり子が、ドリンクバーの方に向かっていくと、思わぬ人物に出くわした。
…そう、美和の路上ライブをずっと聞き入っていた、義則が目の前にいたからだ
「あ、あなたは」
「はい?」
この出会いが、いずれ仲間になる、2人の出会いだった
作者YOSIより
震災後、管理人様のこともあり、2週間あまり、投稿を控えていました。
自分は、スーパーに勤務していることもあり、仕事的にもいろいろとあり、やっと落ち着いたので、投稿を再開させていただきました。
今回の震災で、様々な方が、様々な思いを抱いていらっしゃると思います。
被災地の1日も早い復興を!被災された方々が、1日も早く笑顔を取り戻せますように!
こんなことしか言えない自分が 情けないですが、現在の自分の心境を書かせていただきました。
小説と関係ないことを書いてすみません
次回から、小説のみに戻ります