さらさらな髪
長いまつげ
綺麗な瞳
すっと通った鼻
キュッと口角の上がった口
美しいプロポーション
声量のある歌声
全てが彼女の武器になっていた。
だから、彼女はすぐに有名になった。
歌手よりも、モデルとしての仕事が増えたらしい。
俺たちの会う時間は激変した。
今日は2人とも休日だった。
友人のツバサも誘って、俺の家で遊んでいた。
「陽一は最近、どーよ?」
ツバサが聞くと、俺は答えた。
『普通だよ!まっ、時々、残業があって大変かな。』
俺がため息をつくと、華が言った。
「陽一、大丈夫?」
俺が答えた。
『大丈夫だよ。華こそ、無理すんなよ!
』
いつも、俺はかっこつけるんだ。
いい彼氏になりたくて…。