華の住む家に着いた。
ピンポーーン
「はい。」
華が出てきた。
俺は思いきり、華を抱き寄せた。
「陽一…。」
『華、ありがとう。』
華は涙を浮かべていた。
「陽一は歌が上手い人が好きって言ったよね。
私は陽一の理想になりたかったの。
だから、歌手になろうと思ったの。」
俺は驚いた。
『そうだったのか?』
「モデルや女優もやれば、歌を聞いてもらえる機会が増えるから…。」
『…。』
「でも、陽一を傷つけちゃったよね。」
『…俺は華が違う世界に行くのが嫌だった。
それに…歌手になったのは、俺がきっかけだったなんて、知らなかったよ。』
「ドラマはサプライズで見てもらおうと思ったの。」
『ありがとう。』
俺は華にキスをした。