幻想世界 〜disc&episode〜

未来未来 2011-04-02投稿
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「ただいまっ!」



学校から帰ると、あたしは急いで自分の部屋へと向かった。



ドアノブを捻り、部屋に入る。



もちろん、部屋には誰もいない。



でも、あたしの探していたものはそこにあった。



パソコン。



すぐにPCの電源を入れる。



……起動するまでのこの時間が、必要以上に長く感じられる。



(あー、長いなー。……というか、これ、インターネットに繋がるのかな? ――いや、あの母さんと父さんのことだから、すでに繋いであるはず……)



と、そんなことを考えていると、PCの起動が完了した。



すぐに『インターネット』と書かれたマークをダブルクリックする。



カチカチカチカチカチカチかちかちかちかちかチかち…………あっ! クリックしすぎたっ!! なかなかウィンドウ開かれないから、つい! もう、いっぱい出てきた……。1つでいいのに! ……よしっ、消えた! あーあ、無駄な事しちゃったなあ。



「ス、クールゲーム、SMS……っと、検索!」



ぽちっとな!



エンターキーを押して、よし! 検索完了!! あとは、ここをこうして、専用のマウスを繋げて、と……。



……。……あ! そういえば、まだスクールゲームについて何も説明してなかった!



えっと、スクールゲームというのは、その名の通り、ゲームの中に学校があって、授業を受けたり――モンスターを戦ったりできる! もちろん、ゲーム内での自分の姿は、まったくの別人。



しかも、このゲームはすごい。専用のマウスに手をかざすと、センサーが反応してゲームの中に入り込むことが出来る!!!



と、このようなことから今、スクールゲーム――特に、SSMSは絶大な人気を誇っている。




……で。




あたしは専用のマウスをPCと繋ぎ、手をかざした。



そして、一言。



「リンク・スタート!」



その瞬間、



バチッ!!



という効果音がつきそうなくらい派手な光が、あたしを包んだ。



――雷かよ。





{ 50% □□□□□ }




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