「ヒロ。お父さんが呼んでるよ。」
ヒロを呼ぶのは、姉だ。ヒロは5人姉がいる。血が繋がっているかは謎だ。
ヒロに母はいない。
ヒロは父親の所へ行った。「何?」
ヒロは不機嫌そうに言った。
「最近、成績が落ちてるな。」
父親の用事はそれだった。しかし、ヒロにとってはどうでもよかった。
「それで?いつも、一番だけど?」
ヒロは尋ねた。
「点数が落ちてる。普段、何してるんだ?」
由利亜への手紙を書いているとは答えられない。
「努力してます。」
適当に答えた。
「もう、戻っていいよ。」
そう言われ、ヒロは部屋に戻った。
由利亜への手紙を書き始めた。
ヒロは自分の親と由利亜の親が仲が悪い事を知っていた。だから、ずっと由利亜と付き合っているのは隠すつもりだ。
しかし、父親は使用人の一人を呼んでヒロを見張るように言った。
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「ヒロ様。」
呼んだのは、使用人の`晴`だ。
「何?邪魔しないで。」
ヒロは晴を疑う事はない。「いつも真剣に何を書いているんですか?」
「手紙。」
「誰にですか?」
「もう!うるさい!邪魔しないで!!」
ヒロは晴を部屋から追い出した。
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