――美「ごめん、慶た…」
しばらくして慌てて病室に姿を現した美弥。しかし、慶太郎は居らず翼がこちらを向いていた
翼「あいつならもう帰ったで」
美「あ…起きてたんや(ごめん、慶太郎汗)」
翼「うん。…なぁー美弥?」
美「ん?」
翼「俺な、夢があってん」
美「…夢?」
翼「1つはもちろん音楽で生きていくこと。で、もう1つはお前に…」
美「うち?」
翼「…母さんが昔、父さんのギターに惚れたって言ってた。あんな人でもギター弾くとかっこ良かったって。それで、俺もずっとお前にそういうギターを聴かせてやるんやって思ってた」
美「…そう」
翼「でも、もう無理やな。ギター弾けんくなっちゃった」
美「…うん」
翼「でも、俺かわりに歌うわ。そのうちお前だけのための歌をお前だけに歌うって決めた」
美「ふっ…何、愛の歌でも歌ってくれんのー?翼がー?」
翼「いや…鬼ババアの歌。」
バコーン
翼「いってぇな!」
美「あんたがそんなこと言うからやろ!」
翼「冗談やって。お前もわかってるやろ?」
美「はいはい。それじゃあはっきりしょーじきにどんな歌か言ってみなよ」
翼「…僕は…君のために愛の歌をうたいたいでーす。」
美「何その顔」