スカバンburn!!〜夢〜 -191- 愛してる

きゃしー 2011-04-09投稿
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美「でも、今はもっとたくさんの人に届く歌をかいてよ」

ずっと照れて向こう側を向いたままの翼に美弥が言った

翼「え?」

美「それでいっぱいファン作って、そのファンの前でいつかうちだけに歌ってよ」

翼「…」

美「どう?これが今のうちの夢。贅沢やろ?」

翼「そうやな」

美「でも、この夢はあんたにしか叶えられない」

翼「…しゃーないなぁ…わかったわ!何百人でも何千人でも、なんなら何億人の前でも歌ってやるわ!!」

美「うん、待ってる」

翼「俺…いつか絶対にここから這上がって今の自分に言ってやる。お前は正しかったって、なんなら怪我して良かったやんって」

美「うん」

翼「きっと、なんでも上手くいった奴なんかより、どん底までおちて這上がってきた奴の声の方が、ずっと誰よりも届くと思うから」

美「うん。じゃあ…約束」

美弥が小指をたてた左手を差しだし、翼の小指が絡む。そしてそのまま翼がその手をひき、美弥を抱きしめた

翼「……俺が今言った言葉、聞こえた?」

美「…なんて言ったん?」

翼「…“愛してる”って言ったの!!」

照れながら翼が言った似合わない言葉にくすくす笑う美弥

美「…あら偶然。…うちもおんなじこと考えてた」



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