学校が終わり、てくてく歩き、校門を出てちょっとした 辺りで
プルルルッ。
電話がなった。
「私、まだ学校の中なんだけど、後30分ぐらいしたらでるから又電話するね。」
恭子マネだった。俺は一瞬、今日の約束を忘れていた。
30分後、校門の近くのバス停で待ち合わせた。
「ごめん、待った?」恭子
「あんまり。」雅也
「今日、私車で来たから車でいこうよっ。後、私行きたいところ決まったからそこにしよう。」
「あ〜っ」雅也
なぜ、バス停で待ち合わせたのかよく意味が分からない。とりあえず俺は恭子マネが行きたがってたお店についていった。
「あ〜っ、ここ、ここっ。」
着いた先は、何となく見覚えのあるイタリアンレストランだった。しかも、高級感たっぷりの。
俺は、店に入る前にカバンの中身を確認する振りをして、こっそり財布の中身を確認した。足りるかな〜っ。
とりあえず、何とかなると思い店へと入っていった。
「ここ、なんか、見覚えない?」恭子
「何かどっかで見た事あるような気がするけど。」雅也
「やっぱりな〜っ、高校の時、一度クラブ帰りに、その時ちょうど雅也もいてねっ。」恭子
何か、もじもじしている。
「あっ、あの時ね。」雅也
思い出した。確かあの時、このレストランを見ながら、大学に入ったら、こういうお店に彼氏とかに連れて行ってほしいなみたいな事を言っていた。うん?でも何で俺と。
「あっ、私、このセットメニューにするね。」恭子
8千円コース頼みやがった。胸に手を当てながら 、強引に俺のイエスを待っている。俺の罪悪感を逆利用している。
正直、俺はこういうお店にきたのは初めてで、格好つけたかったのあって
「あっ、俺も、それがいいと思ってたよ。」
明日から、当分カップラーメン決定だ。