――翼「お前、俺おしながら泥棒なんか捕まえれんの?」
鬼ごっこのはずなのに泥棒達は皆どこかに隠れたらしくすっかり姿が見えない。残された2人は広い芝生の上で目を凝らしてあたりを見渡した
美「余裕。あんた一人支えれないでどうすんの。いつでも翼の背中を押すのがうちの役目ですから」
翼「ふぅん」
美「寂しい?大阪帰ったら」
翼「…まあな」
美「またすぐ来るわ。うちが居らんとあんたはすぐ駄目男になるから」
翼「うん」
美「…大学出たらうちも東京に来るつもりやから」
翼「うん、待ってる」
美「あ!泥棒発見!」
* * *
一方こちらは身を潜める猛と波音
猛「あ〜明日からまた受験という厳しさと戦わなあかんねや〜」
波「大丈夫!辛いときはうちがおるから!泣きたいときはこの胸貸したる!!」
猛「…は〜ちゃん…」
波「うちはいつだってタケのこと1番応援してるよ」
猛「…うん!俺、絶対いつか波音を幸せにするから」
波「うん!待ってる!タケ、チュ〜」
猛「波音、チュ〜」
顔を近づける2人。すると…
美「はい、見っけ」
猛波「!!」
勝ち誇った表情で2人を指差す美弥と翼
翼「お前ら!イチャイチャ罪で逮捕じゃ!」