拓「せぇちゃん、こんなとこにおったんや!俺も仲間に入れて!」
聖二を見つけた拓朗は彼の隣に腰をおろした
聖「…」
拓「見てや。みっきーらも捕まったわ。あとは俺らと…せぇちゃん?」
下を向いて黙ったままの聖二
ち「2人とも〜!僕も仲間に入れて!…あれ?せぇちゃん?」
ちょうどやってきたちひろも心配そうにうつ向いたままの聖二を見た
拓「どうか…した?」
聖「……秋奈がさ…今までありがとうやってさ」
拓「え?」
聖「もう…俺には頼らないってことかな」
ち「…」
聖「平気やと思ってたのにな……なあ、拓朗?」
拓「…ん?」
聖「今の俺の気持ちは娘を嫁にだす親の気持ちのようなもんかな…それとも…違う?…お前ならわかってくれる?」
――『なんか拓、お父さんみたい』――
拓「ああ…わかるよ」
聖「…あーあ…こんな日がくるなら、もっとあいつの愚痴も悩みも…全部、全力で、全身で、受けてやれば良かったな…」
ち「…せえちゃん…」
聖「あ…ごめん、しんみりさして」
ち「ううん!…せえちゃん…僕がいるからね!」
拓「そうや!俺もおんで!せぇちゃん!」
寂しげに笑う聖二を2人は励ました
聖「…うん。…ありがと」