「えっ…翔…。」
翔の複雑そうな顔を見た美穂は、愛されてないと分かった。
「だましてたの?私を」
翔は2人を睨んだ。
「バレちまったか…。」
翔がそう言ったとたん、美穂が急に、
「うっ…気持ちワルッ…。」
と言い、流しへ向かった。おかたくも後を追おうとすると翔が、
「まさか…できちゃった?」
冗談混じりに言った一言が、おかたくをキレさせた。
「てめぇ…美穂に何したんだよ。」
「普通分かるだろ。女と男の関係になった…。」
「ふざけるなあ!」
おかたくは翔を殴ろうとしたが、逆に殴られてしまった。
「いつまでも殴られてばっかいられるか!」
翔は、おかたくの胸ぐらを掴みながら、激しく憤った様子だった。
「もう少しで…うまくいくはずだったのに…。」