はじめに
東日本大震災に被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
猫空
第二十一話 桜の下でぢぐじょう
「まさかサブタイトルになるとは・・・」
照葉は上の文章を見て溜息をついた。
自分の召喚主、神天由理香の迷台詞が遂に本作品のサブタイトルになってしまった。
主が見れば必ず『ふざけるな!ぢぐじょう!』と叫ぶだろう。
主にこれを見せる訳にはいかないと隠そうとするも、隠す前にばれた。
運悪く、由理香は自分でサブタイトルを見てしまった。
「ふざけるな!ぢぐじょう!」
照葉の予想通り由理香は叫んでいた。
ミスぢぐじょうは今日も健在だった。
「私には『閃光乃獅子』と言う通り名が有るのに、何故かミスぢぐじょうと思っている輩がいる・・・」
まあ、ミスぢぐじょうと言った輩は全て自慢の銃で黄泉へ送っているが。
「桜の下でぢぐじょうとねゑ・・・ここの巫女は・・」
神天神社の御神体、『第參最高女神白』事、吉元志乃が現れた。
「白様、このミスぢぐじょうを誰かに継がせたいのですが」
「誰も継ぎたく無いと思うわよ・・・」
因みに、この飛んでも世界(バトルアーマー、恋人は背後霊、ヰヒちゃん、召喚士大戦含む)の千年後の世界である『彩香奮闘記』の主人公で千年後では志乃の従妹にあたる吉元彩香によると『ミスぢぐじょうの名は由理香だけで、誰も継いでいない』との事。
由理香に救いはなかった・・・
千年後の世界でも公認のミスぢぐじょうだとは。
「この彩香の話は言えないわね・・・」
まあ、『彩香奮闘記』でばれるので益々救いが無いのだが。
第二十二話に続く。
「ぢぐじょう!こんな終わり方!」
由理香の変わりに出番の無かった主人公の清美が叫んでいた。